とある東大生が鬱になった日(2)
こんにちは!ゆーのです。
初めましての方はぜひこちらの記事もどうぞ!(ブログのタイトルにちなんだ僕の自己紹介記事です。)
今日は、前回↓の続き。
僕がどのように鬱に陥ったのか、微鬱の今だからこそ振り返れる生々しい感情とともにお送りします。
<目次>
何が起きたのか
息ができなくなったんです。
いや、まあ、さすがにそれは嘘なんですが。
息を吸っているのにどこか吸えていない、
息苦しい感覚があって、深呼吸をしたくなって。
でも、深呼吸をしても息は吸えなくて、
どんどん息苦しくなって、「このまま死ぬんじゃないか」。
なんとか教室に来て座ったはいいものの、
さらに息苦しさは増して、授業なんて上の空。
必死に息を吸おうと喘いでいる僕の周りで、
同級生たちは素知らぬ顔でノートを取る。
ああ、またこうやっておいていかれるのか、と思うと
もう座っているのさえ苦しくて、
教室を出て、少し曲がったところの廊下で、
壁に手をついて息をするのが精一杯。
一度外に出よう。安田講堂前のベンチで腰掛けて横になる。
少し楽になるけど、ちょっと起き上がるだけですぐ苦しい。
あまりの息苦しさに思わず泣きそうになる。
何かに頼りたくて、右手に持った携帯を握りしめる。
...もうあかん、フツーに息をさせてくれ。
こんなに苦しいなんてなんの罰?
俺何か悪いことしたっけ...。
...とここまでパニックになって初めて、ここで自覚します。
「これオカシイ。もしかして、セイシン的なビョーキなの?」
感想:「わろたw 俺のキャパ、すくねぇ!」
それまでは「精神科」や「病院」という単語にどこか抵抗があったのだけど、もうそんなことは言ってられない。
「辛いので助けてほしい」
その一心で、本郷の保健センターに行きました。
4月から、週20コマ前後の授業と土日空きコマのインターンを頑張り続けて、1ヶ月あまりが経った5/15(火)のことでした。
結局、その後保健センターから大学病院に回されて「息苦しさ」という症状から気胸を疑われて内科で診察を受けたんですが、結果は正常。結局その時は、精神科では診てもらえませんでした(後から聞いたら、保健センターの精神科って2週間以上前から予約が必要らしいです)。
というわけで、病名はわからないまま。でも、お医者さんと喋ったり、病院のロビーでゆっくりしている間に少し落ち着くことができました。
そりゃ、当時もまぁまぁ忙しいなとは思っていましたけど、
「勉強もインターンも全然、学ぶべきことを学べていない。こんなんじゃダメだ。もっと頑張らないと」
と思っていた矢先のことでした。
冷静になってまず考えたのは、
「このくらいでダウンするなんて、俺のキャパまじで想像以上にちっせーんだな。」ってこと。
そして、次に来たのは焦りでした。
「”ウツ”ってやつになってしまったってことは、これが僕の限界ってこと...?
でも待って。確かにスケジュール的には忙しいけど、
僕、全然知識を身につけてないし、世の中のタメになることもしてない。
こんなんじゃ、一人前の人間とは言えないよ!
だから、こんなところでヘタレてる場合か?
おい、動けよ体!」
体「うごっきませーん!はい、ムリー!」
体が動かねぇって言ってるんだから、もう仕方ない...。
そりゃ頑張ったら動けるけど、動いたらまたあの死にそうな息苦しさを仕返しされると思うと怖くて仕方がないわけです。
無価値人間
絶望でした。
僕は自分の「生産性」に関して、昔から高い理想を持っていました。
常に生産的であれ、というのが自分のモットーでした。
役に立たない人にはなりたくない、と。
だから、動けなくなった今、
「何も生産できない学生でありながら、学ぶことすらできなくなってしまったのだから、僕は無価値な人間。つまり、生きている価値なんてない。」
そう思えたのです。
感性に従って
「え〜、いやだ、生きてたい!」
と駄々っ子のようにゴネてみるけど、「無価値人間」という称号はどこかつきまとっている気がして。
僕は、選択を迫られました。
理想を捨てて「自分が無価値人間でも良い」と受け入れるか、理想を突き通して「生きる価値がない」を受け入れるか。
(それでは、次回の更新まで、さようなら!)
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