東大推薦生の転落人生「これから頑張ります」

「僕はもっとできる子なんだ!」と思っているうち,あっという間に転落人生の入り口に立っていた

栄光の架橋、崩落。

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はじめまして.

東大工学部3年の,ゆーのです!

 

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↑↑いい感じにイキってる写真ですね〜(photo credit: 寮の親友)

 

面白くない自己紹介は嫌だ

普通に自己紹介をしようと思ったんですが,それじゃあつまらないのでブログのタイトルにちなんで「僕の転落人生がどこから始まったか」を簡単に考えてみたいと思います.

「東大生って,やっぱりみんな頭いいの?」

「東大の推薦ってどのくらいすごいの?」

「東大に受かるような人の幼少期って,どんな感じ?」

などなど,たくさんの疑問にお答えします!

 

<目次> 

 

異常なほどの負けず嫌い

小学生時代,負けることが大嫌いでした.

今でも覚えているのが,5年生のある昼休み.

友達にドッジボールに誘われたんですけど,その日は負けちゃったんです.

 

そしたらもう,昼休み終了のチャイムとともに号泣.号泣!

あの大洪水を乗り切ったノアもびっくりするくらいの量の涙!

教室に戻ったら,先生は僕がいじめられたのかとオロオロしながら心配してくれる....

 

 

...これが毎日,です.

運動神経は良くないので,だいたい毎日号泣.

 

運動だけじゃなくて,自主学習ノートの冊数とか漢字テストとか手を挙げるスピードとか.とにかく自分が一番じゃなきゃ気が済まなくて.正直手のかかる子供だったと思います.

 

この異常な負けず嫌いの性格のことは最近まではただの思い出の1つに過ぎなかったんですが,今思い返せばこれが僕の転落人生の原点でした.

 

他人を否定するように

中学校になると,他の小学校出身の生徒が増え文化が多様になりました.ここで一番ゆーの少年を困らせたのが,他の小学校の生徒が比較的やんちゃだったこと.

 

...というのも,比較的穏やかな生徒が多かった小学校時代は「勉強」「運動」「先生に気に入られること」の3つの分野で勝っていれば”総合1位”になれたわけです.

ところが,多様な文化の流入によりクラスの英雄になるためには上記以外にも「恋愛」「ワルさ」「かっこ良さ」などの分野で勝たなきゃいけない.もう「全部で勝ちたい」なんてことは言ってられなくなり,自然と得意だった「勉強」「先生に気に入られること」で一番になることを目指していました.

 

ここで問題.

Q.ゆーの少年は他の分野で一位になることを諦めたのか?

 

これから述べる,この質問に対する答えが人生の中でも,今の自分に最も大きく影響を残している部分だと思います.

 

 

 

 

A.僕は,他の分野で一位になることを諦めるどころか,むしろ,他の分野で一位になれる人を僻んで認めませんでした.

 

しかも,”総合1位”であり続けるために,

「俺の得意な分野の方が大事だぞ!」

「お前の得意な分野なんて,面白くないんだぞ!」

と主張し続けたのです.

 

この僻みの結果として「運動」「恋愛」「かっこよさ」「ワルさ」を否定する人格,”欲求警察”が誕生しました(欲求警察に関してはまた別の記事で詳しく書きます).

 

つまり,異常なほどの負けず嫌いによって,他の人が得意な分野を否定する癖がついてしまったのです.

 

オンリーワンになりたくて

さて,中学校の間は勉強が上手くいっていたのでよかったものの,高校大学ではそうはいきません.地方だったとは言え,高校ではそれなりに頭のいい人たちが集まってきましたし,東大は言わずもがな.

 

つまり,僕は「どんな分野でも勝てなくなった」のです.

それを自覚した時,一種の絶望を感じました.だって,それまでの精神的支柱が崩れるんですもの.もうお先真っ暗です.

 

でも,ここで眼前の暗闇に一筋の光が入りました.

No. 1 にならなくてもいい

もともと特別なオンリーワン

この歌詞,ご存知ですか?SMAPの「世界に一つだけの花」という曲です.この曲にヒントを得て,閃いた.どんな分野でも勝てなくなった自分に残された道は一つ.

「道を新たに切り拓いて,オンリーワンになること」

 

そう考えた高校2年生の僕は,すぐさま行動に移しました.

高校時代には「日本の次世代リーダー養成塾」「AFSでのアメリカ留学」などで誰にもない唯一性を獲得し,それを武器に東大最初の推薦入試に合格したのです.

 

転落人生のはじまりはじまり〜

ここまで聞くと,みなさんこう思うことでしょう.

「輝かしい功績じゃないか」

「困難をチャンスに変えた!素晴らしい!」

「東大にふさわしい」

 

...ありがとうございます.照れるなぁ.うふふ.

 

 

でも,問題は大学入学後.

早い時期にオンリーワンを目指してしまったため,僕はNo. 1になるための苦労に耐える力がありませんでした.つまり,いわゆる「地道な努力」をしたことがなかったんです.

 

すると,僕がどうなったかというと...

  1. 決められた枠が苦手なので大学での成績が良くない.
  2. 「上手くいかない」と思ったらすぐ逃げる.
  3. 新しい物好きなだけの意識他界系.

...という,大学生として望ましくない特性3コンボを持つ人間になってしまったのです.

 

こういう話は,「その後,こうすればよくなりました!」「今は,なんとかやってます!」というオチがつくものですが,

悲しい哉,まだ泥沼にハマってます.

落とした単位は数知れず,所属団体でプロジェクトを任されても逃走,「やります」だけの詐欺人間,信用がなくなれば次のコミュニティーへ移動して同じことを繰り返す,夢だけ描いて現実を直視していないダメ人間.

 

あれ..書いてて悲しくなってきた....

もう人生,おしまいだ....

 

「人生,おしまい」は嫌だ

でも,実は人生は長い.しかも,僕はまだ自分がYDK(やればできる子)だと思っています.こんなどうしようもない性格だけど,まだ諦めていません.

僕は今「世界を2ミリ優しくする」を合言葉に,日々,地道な努力を続けています.これまで大学2年間で培った「演劇」と「ワークショップ」の経験を軸に目標に向かって逃げずに挑んでいくつもりです.正直,早くも辛いです.これからどうなるのか,未来のことは見当もつきません.

でも,この地道な努力は未来の自分の糧になるはずだし,同じような苦労をしている人たちの参考にしてもらいたい!というわけでこのブログでは,リアルタイムで僕が泥沼を脱する様子をお送りするために開設されました.

僕の人生と人間性の健全化に,どうかお付き合いいただければ幸いです.

それでは,次回更新までさようなら!

 

 

※一つだけ注意!勘違いして頂きたくないのは,僕はこの状況をなんとか抜け出そうとしている!ということです.これまで自分が迷惑をかけた方々のことを軽んじているわけではありません.いつか迷惑をかけた方々に謝罪して「立派な人間になりました」と報告するためにも,今成長しようと思っています!どうぞよろしくお願いいたします.